<独立チャレンジ>WSパティシエ学科2年 和田麻由さんによるヴィーガンスイーツ専門店「pâtisserie Konoka minamiazabu」がポップアップショップをOPEN!
6月25日(土)レコールバンタン レーヴ校舎1Fにて、1日限定ポップアップショップ
「pâtisserie Konoka minamiazabu」がOPEN!
レコールバンタンWSパティシエ学科2年 和田麻由さんが、オーナーパティシエを務めるヴィーガンスイーツ専門店です。
4種のVEGAN COOKIEと、3種のVEAGN CHOCOLATEを販売しました。
ヴィーガンクッキーは、(左から順に)カカオ&チェリー、マキベリー&ゴジベリー、いちじく&ピスタチオ、スピルリナ&デーツ(各1枚、300円税込)
チョコレートはリーフ型で、抹茶&レモン、カカオ&いちじく、ストロベリー&チェリー(各2枚、計6枚入り1400円税込)をラインナップし、ギフトボックス入り。
一つのフレイバーにつき、各30個ほど仕込んでいるそう!
オープン前に、独立・開業プログラムに挑戦した経緯をうかがいました。
――― 店舗名の由来は?
「Konokaは娘の名前です。いちばん大切な人に贈りたくなるようなスイーツ、大切な人を思い描きながら作るスイーツという意味合いを込めています」
――― お店のコンセプトは?
「大切な人に贈ったり、特別なご褒美として食べたりする、栄養価の高いヴィーガンスイーツです。」
――― ヴィーガンスイーツを作るには、さまざまな制約があるのではないでしょうか。
「そうですね。一般的な白砂糖やハチミツを使えないので、甘みを出すためにアガベシロップやメープルシロップ、ドライフルーツなどを使っています。また、栄養価の高い『スーパーフード』を多く使っていて、ゴジベリー、マキベリー、ヘンプシードなど、スイーツごとに使い分けています」
――― 仕入れはどのように行っていますか。
「有機食品を取り扱うスーパーやメーカーさんに問い合わせました。相談したところ、トルコからドライフルーツを取り寄せてくださった、協力的なメーカーさんもいます」
――― 製造場所は?
「校舎内のキッチンを使わせていただいています」
<入学された経緯について>
――― レコールバンタンに入学されたのは、おいくつのときですか。
「32歳で入学しました。ずっとパティシエの勉強をしたいと思っていましたが、仕事でまとまった休みを取ることもできず、気持ちと向き合わずにいました。
2020年のコロナ禍で『ステイホーム』を余儀なくされ、人生について改めて考えました。それまで、言い訳をして諦めていた部分がありますが、子どもに誇れる生き方をしたいと思い、レコールバンタンの面接と試験を受けました」
――― どのようなお仕事をされているのですか。
「レストランの衛生検査や、手洗いの講習などを行う仕事で、現在も継続しています。フレックスタイムで働いているので、スクールとも両立できています」
――― 数ある専門校の中から、なぜレコールバンタンを選ばれたのですか。
「調理実習など、実技に重きを置いているカリキュラムに魅力を感じました。自分の学びたい要素があったからです」
――― 特に印象に残っている講師は?
「鍋田講師の授業は、毎回ルセットに感動しています。例えば、クッキーは砂糖、小麦、バター、とシンプルな材料を使いますが、比率や焼き方が違うだけで別格に美味しいものができます。作る人によって、こんなに幅があるんだ!というのが衝撃ですし、美味しすぎていつも感動しています」
<独立チャレンジについて>
――― 在校中に「独立チャレンジ」に参加された理由は。
「実は入学時から自分のブランドを持とうと思っていたわけではありません。20代のクラスメイトが同プログラムに参加し、アグレッシブに活動している様子を見て刺激を受けたからです。『ゆくゆくは、オンラインで自分のお店を持てたら』と漠然と考えていましたが、在校中に思い切ってチャレンジするのもいいなと思いました。在学中であれば融通がききますし、失敗しても成功してもどちらにしても学びになるだろうと考えました」
――― いつから準備されたのですか。
「2021年12月からです。独立・開業までに、どのような仕事があるのか知りたくて一人で挑戦しましたが、企画、メニュー開発、製造、SNSなど、予想以上に準備することが多くてとても大変でした。クラスメイトや講師に、たくさんサポートしていただきました」
――― 独立チャレンジではどのような内容を学ぶのですか。
「二つあります。まず、企画から商品開発、ストーリーブランディング、経費や売り上げ見込みを計算するPL計算など、ビジネスとして成立するかどうかを学びます。特に、末広講師と一対一で行う『ストーリーブランディング』に時間をかけました。なぜ、このお店なのか?なぜ、この商品なのか?なぜ、お客様に届けたいのか?と、明確にしていきました。
人は、商品にどのような想いがあり、どんな背景で作られているのかを知ると『買ってみようかな』と思います。それまで、『なんとなく』思っていたことに道筋ができた感覚がありました。」
――― 開業準備において難しかったのは?
「無名のブランドからスタートするので、どのように個性を届けるのか、何をしたら届くのか。美味しいものを作っていれば自然と売れる訳ではないので、そこが難しい点です」
――― 他に、ご苦労はありましたか。
「ヴィーガンチョコレートのレシピ開発です。一般的なホワイトチョコレートは粉乳を使いますがヴィーガンスイーツでは、使えません。カシューナッツペーストをベースにして、理想の味を出すまでに時間がかかりましたね」
――― 顧客のターゲットは?
「ママ友を設定しています」
――― スイーツの撮影は?
「スマホで撮影しました。曇りの日に、窓の近くで青緑の背景紙を使って撮りました。影の具合や角度を変えて、工夫しました」
――― ギフトボックスなどの包材は、どこから仕入れていますか?
「ネットで見つけた会社です。サンプルを取り寄せて、クッキーやチョコレートのサイズ感に合っていて、高級感・特別感があるものを選びました。また、ブランドロゴはスタンプを押すことで、印刷よりもコストカットしています」
――― SNS投稿のポリシーは?
「ブランドイメージにそぐわない投稿はしません。個人でもやっていなかったので、ショップオープンを機に始めました」
――― レコールバンタンの学びが実践的だと感じることはありますか。
「単に製菓の技術を学ぶだけでなく、経営に関する特別講義があり、卒業して身ひとつになったときにも役立つ知識を教えていただけていると思います」
和田さん「Instagramをフォローしていただくと、甜菜糖で作ったキャラメルナッツをプレゼントさせていただきます。よろしければ、ぜひ」と、ノベルティもご用意していました。
購入されたお客さまにうかがうと、「箱も高級感がありますし、素材にもこだわっていて希少性が高いと思います」
「普段はスイーツを食べないけれど、砂糖を使っていないのがいいですね」といったお声をいただきました!
――― 最後に、今後の目標は?
「卒業後も、『pâtisserie Konoka minamiazabu』を続けていきたいと思っています!」
今回は、和田さんの独立・開業までのストーリーをお届けしました。
pâtisserie Konoka minamiazabu
https://www.instagram.com/patisserie_konoka_tokyo/