<卒業生インタビュー>「スパイスカレーとハンバーグのお店 One」オーナー 喜田 恵美子さん

学生インタビュー
卒業生
東京校
開業プランニングコース

開業実績380店舗以上のレコールバンタンキャリアカレッジ。

外食産業を担う卒業生たちは、どのようなことを意識してビジネスをしているのでしょうか?最前線で活躍されている卒業生にヒントをもらうべく、

神奈川県多摩区にて「スパイスカレーとハンバーグのお店 One」を営むオーナー喜田恵美子さんにインタビューを行い ました。

 

 

<在校中について>

――― レコールバンタンキャリアカレッジでのコース名、卒業年次を教えてください。

23年4月から「開業オンラインコース」を6カ月間、受講しました。

 

――― オンラインコースの場合、通学は?

受講前に、「プレレッスン」があり、中目黒3号館に通いました。調理の技術について学ぶことができたことと、楽しさを教えていただきました。

 

――― 通学時の1日のスケジュールも教えてください。

毎週水曜日夜から授業があり、仕事を終えてから、受講しました。授業で学んだことを吸収することが精一杯で学んでからは就寝。在学時は、様々な業態での接客やオペレーションを学ぶためアルバイトをしていました。

 

――― レコールバンタンキャリアカレッジを選ばれた理由を教えてください。

開業するにはどうしたらいいか?と、ネットで調べていてレコールバンタンキャリアカレッジを知りました。製菓・カフェ・調理や飲食店開業について学ぶ専門校と知り、すぐに電話をかけ詳しく聞いてみたいと思いました。校舎へ伺い、話を聞きスタッフの方と熱意と対応の良さを感じ「ここだ!」と決意しました。

 

――― 開業までのキャリアについて教えてください。

高校卒業後は、10年ほど会社員で従事し、その後結婚・出産を経て、37歳のとき、パートとして飲食店で調理補助として働き始めました。最初のお店は、百貨店内の中華料理店で12年と長かったのですが、デパート閉店に伴い転職。その後、イタリアンで3年働きました。しかし、施設から撤退することになり、その後は大手企業が立ちあげるフードトラックに参画することに。フードトラックでは、主にベースで調理を担当しました。ジャンルがアジアン料理だったので、スパイスカレーに出会うキッカケにもなりました。老後の人生をどう生きるかと考えるようになったのは、44歳のときです。5年ほど前から、飲食店開業への思いで、54歳のときに入学しました。

 

――― レコールバンタンキャリアカレッジで学ぶと決断する前に、悩まれた点があれば教えてください。

仕事をしながら学べるのかどうかを知りたかったです。また、ワンオペでの開業をと考えておりましたので、そのために必要な技術、物件探しのポイントなども6カ月の期間でどこまで学べるのだろうかというところです。

 

――― 学びたい、身につけたい目標は何でしたか?

一人で開業するにあたって、どういったことが必要かを学びたく、具体的には、どれだけの自己資金が必要で、物件選びのコツ、改装費などについても知ること、ゼロから学ばなければならないと考えていました。また、調理についてもプロのやり方は違うのではないか?を習得する目標でのぞみました。

 

――― 印象的だった講師、授業はありますか

宮崎講師、佐々木玲(アキラ)講師がメインで教えてくださいました。魅力的なトークで、おふたりとも素敵な講師でした。特に宮崎講師の講義は目標や夢が明確になり、ワクワク感でいっぱいでした。それぐらい、引き込まれるような授業でした。

 

――― 授業の雰囲気はいかがでしたか?

同じ夢を持っている方たちで、直接お会いして想いを共有したいなと思いつつも、授業を聞くのに精一杯でした。オンラインでなければたくさん共有したかったです。

 

――― レコールバンタンキャリアカレッジでの学びが「実践的だった」「今のビジネス」に活かされていると感じることは?

ワンオペで開業しようと思っていたので、厨房の広さ、調理器具の配置など、具体的なノウハウを教えていただきました。

プレレッスンでは、パンや製菓、バリスタ、洋食などを実際に作らせていただき、プロの方々の技術など目の前で見て技術の違いを感じ、自分自身、技術をもっと身につけないといけないと、今もその教えは活かされていると思っています。

 

――― 印象的だった授業はありますか?

プレレッスンの調理実習です。34回ほど受講しましたが、本当に勉強になり、尊敬の一言です。教えてくださるのは、現役プロフェッショナルの方なので、授業は毎回ワクワクしました。カフェラテはバリスタ・篠崎講師から学びました。パンやマカロンなど、どのメニューも学んで良かったですし、今後、品数を増やしたいときにも、生かせると思いました。

 

――― 入学前に描いていた開業とイメージに変化はありましたか?

かなり、変化があります。開業してみて、お客さまとお話をしながら、営業することをイメージしていました。実際には、集客がこんなに難しいことに気づきませんでした。

また、オペレーションについても実際にやってみると難しいこともありますが、これまでの飲食店の経験でカバーできていると思いますが、経験と知識が必要だと改めて思い知らされました。

 

―――  在学中「開業サポート」は活用されましたか?

利用させていただきました。3回まで無料で質問できるので、大変感謝しております。宮崎講師に2回、佐々木講師に1回質問させていただきました。

講師の方が迅速かつ、丁寧に対応してくださりました。すぐに答えを聞きたいときに、的確なアドバイスをいただくことができました。具体的には、調理オペレーション、内装、テーブルとイスのレイアウトについてうかがいました。また、スタッフの方の対応の速さにも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

<卒業後について>

―――― 開業された経緯を教えてください。

自分の居場所を作りたく、飲食店でずっと働き続けることも考えましたが、老後の人生、本当に自分がやりたいことを表現し、自分の居場所を作り、今後の人生を楽しく生きたいと。

 

―――― 開業された時期、場所、店名、コンセプトなど、こだわりを教えてください。

<お日にち>

2024年528日にプレオープンしました。開店当初は、テイクアウトがメインで営業していました。ですが、イートインされるお客さまが多くいらっしゃることに気付きました。店内でゆっくり食べる方が多く、私としては、お弁当容器での店内食に違和感がありました。心なしか、常連のお客様がお弁当を召し上がっている姿が、あまり楽しそうじゃない気がしました。「テイクアウト容器ではなく、お皿で提供したいな」という想いが芽生え、お客さまにとっても、自分にとっても心地よくいられるのではと決断。お皿での提供を始めたところ、お客様の顔が変わりました。私も、店も変わりました。そこで、メニューなどは変えず、913日に店内飲食の営業スタイルに転換し、リニューアルオープンしました。

 

<コンセプト>

キッカケができるお店です。大辛のスパイスカレーがインパクトあり、お友だちや友人・知人との会話のきっかけになるようなお店にしたいと思いました。癒され、心落ち着く場所でありたいです。

 

<店名>

「スパイスカレーとハンバーグのお店 One」です。人差し指を立てて「1」を表すとき、実は周りの指に支えられていますよね。これまで一人で突っ走ってきたので、開業に際して改めて人に支えられていると実感します。周りの人の支えを感じ、感謝の気持ちを忘れないようにという想いを込めて、店名はあまり悩まなかったです。

 

<ロゴデザイン>

書体は、いろいろな候補を出し、様々な人に意見を聞き選んでもらいました。

リニューアルのタイミングで、名刺やショップカードのロゴは「Canva」を使って自分で作りました。

 

<内装>

オープン当初は、前に営業されていた古着屋さんの内装を活用しました。古着屋さんの内装は、壁にはビンテージ感のあるシールが貼られ、ピクニックテーブル、大きな鏡などもありましたが、予算も限られていたので使えるところはそのまま使おうと思っていました。

自己資金もほとんどなかったのですが、開業していくうちに「自分のお店なんだから、自分のカラーにしないといけない」と気付きました。そこで、テーブルも変えて、置いてあった鏡も業者さんに引き取ってもらい、処分しました。改装は、2週間ほどかけて、すべて一人でやりました。告知のチラシ作りもすべて0から手がけました。自分自身を相当追い込みましたが、先につながるのであればと思い頑張りました!

 

<場所>

自宅からは、30分以内です。

物件探しは、いくつかのサイトに登録して、内見していきました。内見したのは、10軒未満だと思います。また、条件は、坪数は5坪以上。自宅の近くというのも理想でしたが、なかなか理想の物件に出会えず、今の店舗は直感で決めました。

開業当初はリニューアルも考えていなかったんですが、本当にやりたかったのは、お皿で提供することだと営業していくなかで気付きました。結果的に、この広さがあり、お店の雰囲気も刷新して、ここに決めてよかったと思っています。

 

<客層>

オープン当初、ご年配の方でお散歩されてゆっくり休みたいという方が多かったです。会社務めの30代、40代のお客様。近所に、明大、専修大キャンパスがあり、単身者向けマンションもあるので、学生さんや一人暮らしの方をメインターゲットと考えていました。リニューアルしてからは徐々に、学生さん、20代、30代のお客様と変わってきています。

 

―――― 特に売れ筋のメニューについて教えてください。

ココナッツチキンカレー(辛・マイルド)(イートイン税込980円、テイクアウト税込900円)です。手ごねハンバーグ(イートイン税込980円、テイクアウト税込900円)もかなり人気です。スパイスカレーは、スパイスの辛さとココナッツミルク、ヨーグルトのまろやかさの相性の良さに驚きます。フードトラックで働いていたときの経験と、自分なりの独学でオリジナルレシピを開発しました。スパイスは、何種類も使いこだわっています。

また、魯肉飯(イートイン税込980円、テイクアウト税込900円)も、年配の方に人気です。カレーと魯肉って、実はすごく相性がいいんです。カレーはインドのスパイス料理、ルーローハンはアジアのスパイス料理なので、相性が良いのかもしれません。

―――― 「値付け」はどのように行われていますか。販売価格の付け方など、コツがありましたら教えてください。

原価計算をキッチリやること。また、地域の相場を参考にすること。サービスしたいときのために、ある程度の幅をもたせて売値を設定することが大事だと思います。本当はもう少し上げたいところですが、抑えないといけない部分もあります。お得感のある商品が、ひとつあるといいかと思います。

値付けはとても難しいです。レコールバンタンキャリアカレッジ在校生さんに伝えられることとしては……都内はまた別かもしれませんが、個人店が価格を上げることは難しいかもしれません。

 

―――― 開業されて経験されたご苦労についてお聞かせください。

苦労は、主に2つあります。個人事業、ワンオペはメニュー作りから改装までをすべて一人でします。とにかく、エネルギーが要ります。また、開業前に、エネルギーを消耗してしまうかもしれません。私自身も消耗してしまいましたが、丈夫な体と気力で今があります。

次に、集客です。集客について考えて、もっともっと勉強しなくてはいけなかったなと思います。オープンして調理してオペレーションして、お客さまをどう迎えるかを主に考えていました。お客さまがいらっしゃらない日もあり、集客の大切さに気付くのが遅かったです。

Instagram、チラシも配布しましたが、チラシは範囲が狭かったりします。なのでInstagramなどのSNSを徹底的にやらないといけません。プレオープンのときは、安易に看板を作ってしまった経験があり「何屋さん?」と指摘されました。オープンしながら学び、改善している状況です。

 

―――― 飲食ビジネスの面白さ、喜びはどのような時に感じられますか。

お客さまが、「美味しかった」、「また来ます」と笑顔で帰ってくださること。私に会いに来てくださる人もいらっしゃるのでとても嬉しいです。

 

―――― 日々の営業で、大変さはどのようなところでしょうか。

ワンオペの試練で、仕込みは、開店前に2時間と、夜の営業前2時間行います。お休みもほとんどなく、仕入れや仕込みで忙しいです。業者さんと契約もしていますが、スーパーの方が安く済むので、自分の脚で買いに行くこともあります。

 

―――― 飲食業界で活躍するうえで必要なスキルは?

知識と経験です。調理スキルはもちろんですが、飲食業界の知識だけでなく、色々な業種業態の知識があると良いと思います。

 

――――  今後の目標はありますか。

売上はもちろんですが、お店をやっていて日々ワクワクし、楽しいと思えるようでありたいです。笑顔が自然に出るように。

 

―――― レコールバンタンキャリアカレッジへの入学を検討されている方に、レコールバンタンキャリアカレッジはオススメしていただけますか。

もちろんオススメしたいです。講師の方、スタッフの方、素晴らしい方ばかりです。私自身、何度も救っていただきました。

時間のない私はオンライン授業を選びましたが、校舎で授業を受けている方はもっと楽しく、きっと、ワクワクする授業が受けられると思います。

 

―――― レコールバンタンキャリアカレッジへの入学を検討されている方に、ぜひ前向きなメッセージをお願いします!

楽しく、色んな知識や技術を学べる場所だと思います。入学を検討されていらっしゃるということは、きっとご縁があっての事と思います。ぜひ、入学して楽しく夢に向かって学んでください!

 

 

SHOP INFO

公式Instagram:one.curry

住所:神奈川県多摩区三田1-8-9-グレイスいづみ108

営業日:月曜、火曜、木曜、金曜、土曜、日曜

定休日:水曜

営業時間:11:3015:0017:0020:00LO:30分前

 

 

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