• <卒業生インタビュー>フーテンコーヒー オーナーバリスタ 海老原直人さん

    2021年07月11日(日)

 

「ウィズコロナ」の時代。

外食産業を担う卒業生たちは、今どのような心持ちでビジネスをしているのでしょうか?

 

最前線で活躍されている卒業生にヒントをもらうべく、フーテンコーヒーオーナーバリスタ海老原直人さんにインタビューを行いました。

 

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<在校中について>

 

―――― レコールバンタンキャリアカレッジでのコース名、卒業年次を教えてください。

す。

2019年4月から半年間、バリスタライセンスコースを受講しました。

 

 

―――― クラスは何名くらいでしたか。スケジュールも教えてください。

30名くらいかな。週1回、日曜日のコースでした。

 

 

―――― レコールバンタンキャリアカレッジを選ばれた理由を教えてください

23歳のときで、ちょうどバリスタの勉強をし始めていた時期でした。

篠崎講師が、体験コースで教えていたんです。無料でしたし、コーヒーに興味があったので申し込みました。参加してコーヒーの奥深さに惹かれましたね。カフェで働いて身に着けるよりもトップクラスの講師に教えてもらったほうが早いと思い、入学しました。

 

 

―――― 入学時、お仕事は?

現在進行形で漁師をしています。アワビやサザエなどの貝類、伊勢海老もとります。生業にしたのは22歳頃からですが、小学生のときから遊びで漁をしていました。

 

 

―――― コーヒーに興味を持ったキッカケは?

18歳から23歳まで湘南付近に住んでいて、鎌倉などのコーヒー屋さん巡りをしていました。

コーヒーとまったく別の体育会系、ガチガチの縦社会に身を置いていたんですが、コーヒー屋さんって、いろんな人が集まっていてすごく雰囲気が良くて。「ビリビリ」と直感的に良さを感じ、ゆくゆくはコーヒー屋を持ちたいと思いました。

 

 

―――― 学びたい、身につけたい目標は何でしたか?

エスプレッソ系に興味がありましたが、周りに深い知識を持っている人がいなかったので、その知識です。篠崎講師はエスプレッソ系が得意で、トップクラスのプロフェッショナルなので、直接学んだほうが習得も早いと思いました。

 

 

―――― 印象的だった講師、授業はありますでしょうか。

篠崎講師。

所作も綺麗ですし、本場イタリアで仕事をしていた方なので、対応力も素晴らしかったです。「マグカップが熱々じゃないと怒る」外国の方もいるそうで、授業を受けなければ知らなかった情報ばかりです。他にも、常に清潔、緊張感を持って仕事をする、「質のいいものを早く」提供するといった心構えも、レコールバンタンキャリアカレッジで学んだからこそ、強く意識するようになったと思います。

 

 

―――― レコールバンタンキャリアカレッジでの学びが「実践的だった」「今のビジネス」に繋がっていると感じることはありますか。

2019年10月にライセンスを取りました。バリスタとして、ライセンスを取ることで箔がつき、自信が持てました。また、ライセンスを持っているからこそ、お客さんからの質問にはなんでも答えられるようにしたいと思っています。

ライセンスだけでなく、お客さんにエスプレッソひとつ提供するにしても、カップの向き、綺麗な状態にするなど、基礎を教えていただきました。手際の良さだけにとらわれず、「接客業としてのサービス」を意識できたことも良かったです。飲食店で働いただけでは得られない視点だったと思います。プロのお手本を間近で見ることができたので、動きもインプットしやすかったです。

 

 

―――― 在学中、アルバイトなどで飲食業界の経験をされていましたか?

漁師と兼業しながら、地元千葉のカフェで働かせてもらっていました。ナチュラル&ヴィーガンメニューが多く、サーファーのお客さんが多かったです。勉強したことを、現場ですぐに活かせたので良かったですね。知識をアウトプットすることで、より身に着いたと感じます。

 

 

―――― 営業法はどのようになっていますか?

保健所に、営業許可を申請しています。これは店舗と同様です。場所については、土地を所有している人に許可をもらい、賃料を払うのが一般的です。フーテンコーヒーの場合は、知り合いの私有地で営業させてもらっています。

 


―――― コーヒーは、1杯いくらで売っていますか?

いちばん出ているのは、カフェラテ450円です。Lサイズもありますよ。一人あたりの平均単価は490円くらいですね。

 

 

―――― どのように価格設定をしていますか?

原価3割で設定し、計算しています。もうちょい高くしてもいいのかもしれませんが、田舎なので高くしすぎると、コンビニコーヒーに流れてしまうのかなと。

 

 

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<卒業後について>

 

―――― 開業された経緯を教えてください。

2020年12月開業です。カフェに興味を持ち始めたときから、地元で営業すると決めていて、移動販売でやるべきだと思っていました。固定店舗には、あまり興味がありませんでしたね。

地元にもコーヒー店はあるといえばあるんですが、コーヒー好きな人が集まっていて、「敷居が高い」と感じてしまう人もいるだろうなと。往々にして、地元の方は居心地のいい古い中華料理屋に集まるクセがあるんです(笑)もっと気軽に集えるカフェがあるといいと思いました。

今営業しているのは、海岸線や夕日がとても綺麗に見える場所です。日が暮れるのを眺めている方たちに向けて、移動販売ならすぐにコーヒーを出せます。世代や性別を問わず、色々な方が気軽に来られて、地元に溶け込めるようなお店にしようと思いました。

 

 

―――― 開業された時期、場所、店名、コンセプトなど、こだわりを教えてください。

 

<店名・コンセプト>

名前の由来は、映画『男はつらいよ』の寅さんです。僕の周りにはあの映画のファンが多くて、小さいときから見せてもらっていました。寅さんは、全国各地で色んな友だちを作って、喧嘩しては離れて……という気ままな暮らしをしている人です。寅さんのように地元で愛されつつ、全国を巡りたいなと思って名付けました。

2021年末には、湘南に1週間ほど出店する予定です。「ここに出していいよー」というオファーは知り合いつてで、いただくことが多いです。

 

<デザイン>

ロゴには、オレンジと白を使っています。地元の夕日が綺麗なので、その色をイメージしています。あまり知られていませんが、夕日の時って、青い空と夕日の境目に真っ白な空が見えるんですよ。

 

<場所>

「裏路地に、偶然見つけた」という雰囲気で営業したいと思っています。夕日が綺麗に見える時間帯は、お客さんはみんなオフモード。気が立っていなくて、優しい雰囲気なのも気に入っています。

なので、たくさんのキッチンカーが集まる商業施設やイベントには出ていません。場所を見つけるのは、人づてのご縁です。

 

<客層>

幅広いです。中学生、高校生、20代、会社員で仕事の合間に来てくれる人、地元の漁師さん、おばあちゃん、おじいちゃん、警察官の方も!息抜きしに来てくれています。

 

 

―――― オープンにあたっての初期費用はいくらくらいですか?

100万円+移動販売車代で、比較的抑えられたと思います。

 

 

―――― 開業にあたっての不安はありませんでしたか?

不安はなかったですね。自信満々でした(笑)地元ですし、かなり人が集まっているのを知っていたので。ただ、ボケーっと座っている人が多いけれど、ここにコーヒーを落とし込んで、ウケない訳がないなと。湘南でもコーヒーを楽しみながらまどろんでいる人たちの風景を見ていたので、開業前から「需要」が見えていたと思います。

 

 

―――― 特にオススメのメニューについてお教えください。

カフェラテが人気ですが、ドリップコーヒ(500円)もオススメです。

豆は、池袋のスペシャルティコーヒー専門店・COFFEEVALLEYから仕入れています。深煎りも、浅煎りも用意しています。

 

 

―――― 使っているエスプレッソマシーンは?

ROCKET社の「Giotto」です。

 

 

―――― 開業されて経験されたご苦労についてお聞かせください。

いちばんの苦労は、天候に左右されるところ。雨、風に弱い点が苦労です。小雨なら大丈夫だけれど、真正面からくる風だと厳しい。10メートル以上の風が吹いたら営業しないと決めています。

 

 

―――― なるほど。一日のスケジュールを教えてください。

漁師の仕事は、朝8時半~11時半くらい。フーテンコーヒーは、13時手間にオープンして日が落ちるまで、夏は19時くらいまで営業します。漁師と兼業なので、体力面はふんばらないといけないです。

 

 

―――― タフですね!

海に潜った後は疲れるんですけれどね。剣道部が長かったので……営業後も、アドレナリンが出ているときは、その勢いでバッティングセンターに行く日もあります(笑)

 

 

―――― 新型コロナウィルスの流行は、どのように捉えていますか?

コロナ禍での開業でしたが、移動販売車という形が時代にはとても合っていると思っています。飲み屋さんや、海に来ていなかった人も足を運んでくれています。自分の気分的にも、丁度いいです。

 

 

―――― 大変さはどのようなところでしょうか。

大変なことは……レコールバンタンキャリアカレッジでの学びが終わっても、終わりではなく次のステップにいくためには一生勉強しないといけないところ。

コーヒーは抽出方法もいろいろありますし、挑戦しながら技術を磨き続ける必要があります。自分がコーヒーを学んでいたときとも状況は違うので、常にアンテナを張って、トレンドは仕入れないといけない。お客さまには分からないように、細かく調整していかないと自己満足になってしまいます。経営しているからこそ勉強が必要ですし、情報を手に入れていかないと取り残されてしまうと思います。

 

 

―――― 仕事のやり甲斐は?

うちの店が、人の繋がりの中心になるときですね。例えば、ある常連さんが、勝手に椅子を持ってきてのんびりしていると、そこに別の常連さんがやって来て、初対面なのに友達になっちゃったとか。高校の同級生が来て、たまたま別の同級生が来て同窓会みたいになるときは嬉しいです。

 

 

―――― 飲食業界で活躍するうえで必要なスキルは?

向上心。いっとき儲かったからとか、ライセンスを取ったから、といってあぐらをかくと潰れてしまうと思います。コーヒーをお金にしてくれるのはお客さんです。自分の改善すべきところを見つけて、常に学ぶ姿勢であることが何よりも大切です。

 

 

―――― レコールバンタンキャリアカレッジへの入学を検討されている方に前向きなメッセージをお願いします!

20人から30人、飲食業者を志望する人が一緒に学ぶことって、なかなかないと思います。卒業後も人間関係が続くので、そこが面白いです。SEVEN STEPS COFFEE CLUBオーナー酒井 瑞枝さんは同級生なんですが、酒井さんに編集者を紹介してもらったご縁で、「千葉のコーヒー特集」をした雑誌に掲載していただきました。同じ目的を持った仲間がいると心強いですし、貴重な経験になると思います。

 

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<フーテンコーヒー>

@futen_coffee_tctp

Twitter  @futen_coffee

 

 

さらに詳しいスクールの特長はパンフレットに
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