【授業レポート】大阪校ベイク&スイーツコース経営授業
オンラインショップ開店の極意を天満橋「Comeconoco」オーナーYukikoさんから学ぶ!
今回は社会人向けのクラス「レコールバンタン キャリアカレッジ」の授業にお邪魔した様子をご紹介します!
8名という少人数で構成されるクラスはアットホームな雰囲気もありつつ、講師の話がしっかりと一人ずつに届く、ほどよい緊張感がある空間でした。
全員の資料を読み込む目やメモをとる手が真剣そのもので、働きながら夢を叶える準備をされている様子はこちらの背筋まで伸びる思いでした。
Comeconocoとは?
国産米粉使用・グルテンフリーにこだわり、カラダにやさしくおいしい米粉のお菓子作りに取り組まれているお店です。
実店舗、カフェ、オンラインショップのみならず、お菓子教室も開催されるという幅広い展開で米粉の魅力を伝える研究・活動をされています。
アレルギーを持つ人にもおいしく、可愛いお菓子やパンを楽しんでもらいたい、というまっすぐでやさしい気持ちがオーナーシェフのYukikoさんから伝わってきます。
今回のレコールバンタンキャリアカレッジの講義では「オンラインショップ」の開店の極意を教えていただきました。
多様化する洋菓子店の形態
ここ10~15年ほどの間に、オンラインショップはとても一般的なものとなりました。
小さな店舗でも日本中(もしかしたら世界中)にお店を知ってもらうチャンスがあります。
ウェブサイトやSNSを通じて簡単に自分の作品をアピールできて、販売できることはとても素晴らしいことですよね。
Yukikoさんは「アレも作りたい、コレも作りたい!」という気持ちになると思いますが、1日に作れる量は厨房設備や生産能力から現実的な数字を計算することができるので、綿密な計算が必要です、ということを最初に語られました。
キャリアカレッジの学生たちは「まずは一人でやってみよう」と思う人が多いはずなので、無理のない範囲でできることは何なのか、を現役のプロフェッショナル講師に聞けるのは貴重な時間だったのではないでしょうか。
お菓子やパンを作る以外に発生する業務に関しても丁寧に解説してくださいました。
たとえば、「お店のPRとなるSNS投稿も、苦手な人にとっては苦痛な作業だと思います。でも、更新する曜日を決めておくといいですよ!」とさまざまなタイプの学生がいることを前提にアドバイスされました。
どの配送業者と契約するのか、ラッピング資材の決め方、緩衝材の使い方など細やかな部分までリアルなエピソードを交えて語っていただきました。
さらに、「ややこしいけど、命にかかわることだからよく調べて、確認してくださいね」とご紹介されたのは“食品表示法”に基づいたラベル作りの部分です。
たとえば、一口に添加物と言ってもベーキングパウダーや重曹なども添加物に該当することや、消費期限と賞味期限をどうやって決めるのか、栄養成分の量や熱量はどこまで省略しても問題ないのか?など、実際に販売する側に立たなければ分からないことは学生たちにとって重要な情報だったのではないでしょうか。
Yukikoさんが実際にオンラインショップや実店舗で活用されている合理的なアイデアも余すところなく披露されました。
シールの数を減らす方法、コストダウンにつながる表示を自分で計算する方法など、法律を守りながらもお店の運営に利益をもたらす方法はどの生徒にとっても魅力的なトピックスだったと思います。
活気にあふれる休憩時間の質問タイム
途中で挟まれる休憩時間にも学生たちは実際に使われているパッケージを触ったり、商品につけられるステッカーを見たり、活気にあふれていました。
講師のYukikoさんも休憩時間の間も学生と会話をされ、質問に答えるやさしい姿が印象的でした。
実際に体験されたご自身の思い出や気持ちを語ってくださるので、自然と学生たちの心が掴まれていることが感じられました。
これから実際にお店を持つにあたって、今日の授業も学生たちに大きな影響を与えたのではないでしょうか。